時計用語辞典 ガラスの種類について
最も高価で傷が付きにくいサファイヤクリスタル・ガラス、一般的で安価なミネラルガラス、過去には時計の風防の材質として主流であった加工性に優れたアクリルガラス(プラスチック)など、時代や用途によって幾つかの種類があります。
ガラスの種類には
以下のものがあります。
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サファイヤクリスタルガラス (さふぁいやくりすたるがらす) / sapphire crystal glass
風防に使用されるガラス(クリスタル)の種類。
人工サファイアで作られたガラスで透明度・硬度が高い素材。
サファイヤクリスタルは簡単には傷が付かないのが特徴。
サファイヤは一般的にダイヤモンドの次に硬い鉱石と言われています。
しかし加工に手間が掛かるため、価格が高価になるというデメリットもあります。
近年の高級時計には、ほとんど全てこのサファイヤクリスタルが使われています。別名: Array
更新日: 2013年08月12日
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ミネラルガラス (みねらるがらす) / mineral glass
腕時計の風防に使われている一般的なガラスが「ミネラルガラス」です。
ミネラルガラスは傷が付きやすいですが研磨して傷を消すことができることも愛着を覚える機能の一つといえるかもしれません。
特に硬度があるわけではないので傷がつきやすい。
ミネラルガラスに壊れ難さ、傷付き難さを増したガラスが「サファイヤクリスタル・ガラス」です。
無機ガラスとしては同じ分類になりますが、成分は全く異なります。 ミネラルガラスの主な成分はケイ酸、ホウ酸、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等自然な材質であるのに対し、サファイヤクリスタル・ガラスは人口サファイヤという人口物質を主原料とします。 ミネラルガラスはサファイクリスタル・ガラスと対比され単にクリスタル・ガラスと呼ばれることもあります。
アンティークの腕時計などで使われていたいわゆるプラスチックのガラスは有機ガラスといわれ、性質的にミネラルガラスとは全く異なります。
"有機ガラス"と呼ばれることもあります。
最近では高級時計では使われることが減ったミネラルガラスですが、ミネラルガラスがまだ使われているモデルも存在します。
体表的なところでは以下があります。
別名: Array Array
更新日: 2013年07月10日
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アクリルガラス (あくりるがらす) / acrylic glass
アクリル樹脂でつくられたガラス。
有機ガラスともいう。
また、単純に"プラスチック"などと呼ばれることもある。
柔らかく傷がつきやすいが研磨など加工しやすいのが特徴。使い込むほどに角が落ちるなどの風合いがでる。
加工が簡単にできるためコストが少なく製造が可能。
主にアンティーク(古い年代)の時計で採用されており、サファイヤクリスタルに比べ交換の費用も安価である。
腕時計ではオメガ・スピードマスターで採用されている。
(通常装備がアクリルガラスで特別仕様としてサファイヤクリスタル・ガラスのモデルが用意されている。)
サファイヤクリスタルとは、表面温度や叩いた際の音で判別が可能。
プラ風防。別名: Array
更新日: 2013年08月20日